グラウンドアンカーとは、作用する引張り力を適当な地盤に伝達するためのシステムで、グラウト注入によって造成されるアンカー体(定着部)、引張り部(自由長部)、アンカー頭部によって造成されるものです。施工時には、緊張力(プレストレス力)の導入が行われすべりを抑え斜面等の安定をはかります。
主な用途として、仮設土留め工、法面・斜面の安定対策、地すべり対策、擁壁・橋脚・鉄塔等の安定、ダムの補強、ビルの転倒防止、地下水の高い場所での浮き上がり防止など様々な用途で採用されています。
地山補強工法とは、比較的短い棒状補強材(モルタルまたはセメントミルク内に鉄筋等の芯材を配置したもの)を地山に配置し、主に補強材の引張力によって切土のり面や斜面を補強する工法です。地山補強土工法は、グラウンドアンカー工法とは異なり、施工時の緊張力(プレストレス力)の導入は行いません。このような補強材を多段に配置し、地山の変形に伴って受動的に補強材に抵抗力を発揮させることによって斜面の安定を向上させます。
主な用途として、急勾配のり面の補強対策、中規模の斜面崩壊防止(崩壊深さ3m以下、崩壊斜面約30m以下程度)などで採用されています。
集水ボーリングの目的は、地すべり地帯の帯水層に存在する地下水を排出して間隙水圧を低下させ地すべりを抑止するためです。一般的に扇形に上向きボーリングを行い、孔内に保孔管(ストレーナー加工された塩ビ管等)を挿入し地下水を集水します。
集水方法としては、地表からの集水ボーリングや集水トンネル内、また深い地すべり面位置での地下水の集水や、横ボーリングの延長が長くなりすぎる場合は、直径3.5m〜4mの集水井戸を堀って、その中からボーリングを行って地下水を集めます。
地中熱利用冷暖房とは、再生可能エネルギーとして地中熱を利用した冷暖房設備です。
通常、地中温度は15℃前後です。例えば真冬の場合、外気温が0℃でも、地中熱は15℃からヒートポンプを使って、設定温度まで上げるため、0℃〜15℃まで暖めるためのエネルギーを必要としません。冷房の場合も同じく15℃を基準とするため、エアコンと比べ消費電力が少なくとても経済的です。また、ヒートポンプ冷暖房は、使用電力の4倍のエネルギーを作り出すため消費電力を抑えることができます。
主な用途として、一般住宅や社屋、また福祉施設など幅広くご利用いただけます。ほかにも駐車場の融雪、屋根の雪庇防止、農業用のハウス栽培などでの冷暖房としても使用いただけます。
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